久しぶりの会 ページ6
関田side
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3日後にファイナルラウンドへ突入となった今日
夜ご飯を食べ損ねたアホ2人の前に、大志と俺は集結した。
小野寺:前もこんな事あったよね?
関田:あぁ。
23歳以下で選出されたバレーボール選手の育成合宿に参加した俺たち4人。
最終日の練習後、喧嘩したそいつらは飯も食わず、体育館に残って自主練と言い合いを繰り広げてた
それを発見した大志が、俺を呼び出し、4人で飯を食いに出かけ、
次の日、監督に怒られた。
小野寺:懐かしいねぇ、祐希、Aさん
石川・A:.....
石川:申し訳ないと、思っています。
気まずそうに言う石川
A:ちょっと、打ち合わせしたかっただけでぇ...
笑ってごまかそうとするA
関田:A、誤魔化すな。
A:う...はい
小野寺:打ち合わせしてて、夜ご飯食べ忘れとか笑う。
関田:明日も調整あるし、とっとと行くぞ。
石川・A:はい!
目の前で、サラダとパスタを体に入れ込む祐希と
美味しそうに食べるA
まだ全然食べきれてないAに、
石川:Aさん!早くしないと!関さん待たせてるし!
とせかすが、この子には俺の名前なんて効かない
A:大丈夫だよ!祐希さんこそ、せっかく美味しいんから、味わって食べないと!
そんなに詰め込んだら、お腹壊しますよ?
えぇ、困惑した声を出す祐希
関田:別に、いいぞ祐希。ゆっくり食えや
優しい!と拝んでくるA
関田:お前はもう少し、焦ってくれ
A:どうしたの?大志?
小野寺:いや、何か懐かしくなって、あの頃の気持ちになってた
A:え、大志泣かないでよ?!
小野寺:泣くか!(笑)
石川:でも、なんか俺も大学んときに戻ったような気がして嬉しい
バチっとAと目が合う。
少し驚いて、それでも平静を保ってAは言った。
A:何?関さんまで
関田:.....俺がした選択は、間違ってなかったか?
何の話?と首をかしげる大志と石川
A:間違ってないよ。
小野寺:なんの選択?
関田:.....
A:この前のブラジル戦の話!ミドルあんまり使えなかったじゃん
石川:あぁ、試合の話ね。
小野寺:主語が無くてわかるとかAさん、すご!
A:何年、この人を分析してきたと思ってんの?
当たり前!と胸を張るAに
俺はそれ以上、何も言えなかった。
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作者名:Lily | 作成日時:2023年11月28日 19時